平成27年度 生活環境常任委員会他都市調査【二日目】

【二日目】10月29日(木)堺市 三宝下水処理場

堺市には3ヶ所の下水処理場が整備されている。
今回の視察はそのうちの1つである三宝下水処理場の視察を行った。三宝下水処理場は環境モデル都市「クールシティ堺」の実現を目指し、高度処理された下水再生水を水洗便所洗浄用水や散水用水、工業用水の一部として利用することを目的に新たに移設された施設である。
三宝下水処理場は、高速道路の開通に伴い移築を前提に作られた施設で、その目的のひとつとして大阪湾水域の水質改善が挙げられる。富栄養化の原因であるリン・窒素を除去するため、ステップ流入多段硝化窒型および急速濾過法を採用した。本市の下町浄化センターと同じ方式と思われる。さらには、処理水を高速繊維ろ過して、細かい汚れを除去するなど用途に合わせた対応を行い、高度処理すなわち新たな下水道の役割を目指した。
高度処理された下水再生水は大型商業施設で給湯熱源、空調熱源等として利用された後、水路の水源として利用される。
また、隣接の堺市立サッカー競技施設の芝生への散水用としても供給されている。三宝下水処理場は下水再生水の複合利用モデルといえる。
なお、総合的な堺市上下水道局の課題として、

①一括委託により下水道サービスを円滑に実施
②市民の安全・安心を確保しつつ、予防保全型維持管理並行し、信頼ある下水道サービスを提供
③管路の劣化度を調査のうえ長寿命化計画を策定し、トータルコストを縮減
④技術継承の取り組みとして、職員OBによる技術指導、マニュアルの整備

との話を聞く。これも本市のおかれる状況と同じであり、今後必要とされる維持管理費の増加と人口減少による使用料の減を見据えた施策の取り組みが必要と感じた。