令和6年度 都市整備常任委員会 視察報告【一日目】
10月21日(月)福岡市 「インクルーシブな子ども広場について」
「インクルーシブ」とは包括的な・すべてを包むこむことを意味する言葉である。言い換えれば、様々な背景を持つあらゆる人が排除されないことといえる。
福岡市は2011年から「ユニバーサル都市・福岡」の実現を目指し、福祉のまちづくり条例を策定し、バリアフリー化された社会基盤の整備に取り組んでいる。多くの人が利用する建築物や旅客施設、道路、公園などは誰もが安全で利用しやすいものとなるよう整備を進めている。
同市では、そのような問題意識から、「インクルーシブな子ども広場整備指針」を令和4年度に策定し、令和5年度から令和7年度の3年間で市内7区すべてにインクルーシブな子ども広場の整備を決定した。
これまでの公園のあり方について考えると、すべての人に対して優しいものであったのか。例えば傾斜部のスロープや手すりの設置、通路の幅員確保や平坦化等が考慮されていなかったように感じる。
そこで同市では特別支援学校・学級に通う全保護者向けのアンケートやワークショップの開催などの調査結果を踏まえ、整備指針の中で多様な配慮事項を定めている。
私の「インクルーシブ教育」についての考え方は「みんな一緒に」というものである。その視点からみると福岡市のインクルーシブな子ども広場の取り組みは評価できるものだ。誰もが公園で自分らしく遊ぶことが出来る。そのための場所づくりを進めている福岡市は福祉のまちづくりにふさわしいと思う。
本市は、一人当たりの公園面積において他都市よりも広いといわれているが、ユニバーサルな公園というとまだまだ課題と言わざるを得ない。今後の公園整備・改修において、こうした思想を盛り込んでいくべきと考える。
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