令和7年度 全国市議会議長会研究フォーラム 視察報告

8月27日(水)〜28日(木) 札幌文化芸術劇場
「全国市議会議長会研究フォーラムin札幌」
テーマ:地方議会議員のなり手不足問題の解決に向けて

水産都市八戸のシンボル的観光文化施設である「八戸市水産科学館マリエント」の視察視察を行った。

同施設は地域活性化を進める八戸市として、八戸の海について遊びながら学べる通年観光文化施設として国の事業採択を受けて設置され、八戸の漁業に関する資料について展示、体験することで地域の水産に関する知識の普及向上を図ることを目的としている。

今回の視察は、「八戸市水産科学館マリエント」が主催する「ちきゅう」たんけんクラブが行う事業について学ぶことを目的としている。

「ちきゅう」たんけんクラブは平成19年の発足以来、その活動の中で海洋科学に興味を持つ子供たちの科学する心の教育に大きく貢献している。

特に近年は海洋研究開発機構(JAMSTEC)と連携し、化学・技術・工学等の理数教育に創造性教育を加え、体験の中で様々な課題を発覚し、クリエイティブな発想で問題を解決、想像を実現するための手段を身につける「STEAM(スティーム)教育」の実施に向け事業を進めていて大変興味深いものと思う。

本市には歴史ある「横須賀海洋少年団」があり、青少年の健全育成を目的に1965年に発足し、横須賀市をはじめ経済界、海上保安庁、海上自衛隊、三笠保存会など多くの支援をいただき、日ごろから訓練として手旗信号やロープワーク、地域の奉仕活動や海岸清掃などの活動を継続的に行っている。

とりわけ、本市には「海洋研究開発機構」の本部機能が置かれていることは特筆するに値する環境にあることから、八戸市同様の連携した青少年の育成プログラムが可能ではないか。

現在「STEAM(スティーム)教育」は日本でも推進されるようになったことから、本市の「横須賀海洋少年団」と「海洋研究開発機構」とのマッチングを図り、既存の活動に加えて産業や研究機関との交流を深め、海洋に関する資質・能力を育成し、将来の海業の発展に繋がる青少年の育成への取り組みが重要である。