令和5年度 都市整備常任委員会所管事務調査【二日目】

【二日目】福井県敦賀市 港湾の多機能化について

視察先の「敦賀港」は、日本海側で新潟港に次ぐ規模の重要港湾である。また、その歴史は古く江戸時代には「北前船」の中継地として重用されてきた港でもある。

敦賀港の背後圏は滋賀県北部や岐阜県、愛知県等広範囲に及ぶ。このため、敦賀港は製造品出荷額が日本海側の近隣他港に比べ、大きいとされている。その理由は敦賀港が中京圏・関西圏に対し複数の輸送ルート、広域道路ネットワークで結ばれているからである。

また、特徴といえる港湾の多機能性でいうと、敦賀港は5つの公共ふ頭と1つの専用岸壁で構成され、長距離フェリー、RORO船、コンテナ船、クルーズ客船等が各ふ頭別に運用されている。

現在、鞠山南地区で多目的国際物流ターミナルの整備が進んでおり、今回、現地の視察を行った。

 

「所感」
本市が計画する2号突堤を想定

・まず、広域道路網とのアクセスについて考えると、現在、工事が進む横浜環状南線と横浜横須賀道路の接続が実現すれば、東名・圏央道と直結することになり、商圏の拡大が期待される。

・整備される多目的国際物流ターミナルは、複数品目の外貿貨物を取り扱うターミナルで、大型貨物船が接岸可能な大水深岸壁を有している(推進-14m)ことで、5万トン級の船舶に対応できる。また、外航クルーズ船などにも対応。

・現在、鞠山南地区ではガントリークレーン1基を有し、外航・内航コンテナ船に対応している。コンテナを扱うためには、コンテナヤードの整備が必要である。

現在行われる同地区の整備は、その機能をさらに強化するものになる。

・敦賀港港湾計画は、県が策定した長期ビジョンの実現に向けて、スマート港湾への進化やバックアップ機能の確保、物流ネットワークの構築等、令和10年代半ばを目標として進められている。自動係留装置の実証実験も行う予定。

以上、敦賀港の視察は今後、本市における「港湾計画の改定」が予定される中で、大きな学びとなった。敦賀港と同様、アクセスの強みに加え、DX化によるスマート港湾という方向性を目指すことが重要との思いである。